すっと流れる空気が気持ちいい

冬でも夏でも、家の空気がすっと心地よく流れる。拓友建設の家は“自然の力”を上手に使った「パッシブ換気」を採用しています。
電動のファンを使わず、家全体に空気がゆるやかに流れる仕組みで、家族の暮らしをいつも気持ちよく保ちます。
パッシブ換気とは?

「パッシブ」とは“自然の力にまかせて機械を使わない”という意味。パッシブ換気では、室内と屋外の温度差や風の力を利用して、家の中に新鮮な空気を取り込み、古い空気を押し出していきます。
- 床下から入った外気がリビングや寝室を通り
- 上昇した空気が壁の高い位置にある換気ガラリから外へ抜ける

このシンプルな仕組みによって、電気を使うファンに頼らずに空気の流れが生まれるのです。
なぜ第3種換気をプラスするの?
北海道の冬は寒さが厳しく、パッシブ換気がうまく働きます。一方で夏の無風の日や、外と室内の温度差が少ない時期には、自然換気では足りないことがあります。
その弱点を補うのが「第3種換気」。これは電動ファンで空気を排出する方式で、必要なときだけ機械の力で換気を助けます。
- 自然に任せるときは静かで省エネ
- 必要なときには機械でしっかり換気
- どの季節も安定した空気環境を保てる
まさに「自然+機械のいいとこどり」です。しかも省電力ファンなので、電気代もごくわずかしかかかりません。
北海道の気候に合わせた安心設計

拓友建設では、この「パッシブ換気+第3種換気」の仕組みを標準仕様としています。
寒さの厳しい冬、湿気の多くなる夏、どちらの季節でも安心できるよう、北海道の気候に合わせた設計です。
実際に住まわれているOBさまからも、こんな声をいただいています。
「冬でも結露しないのがうれしい」
「朝の空気が気持ちよくて深呼吸したくなる」
「光熱費を気にせず家の中の空気が澄んでいる」
暮らして実感できる「心地よさ」こそ、私たちが大切にしているポイントです。
パッシブ換気+第3種換気は、
- 自然の力を最大限に活かす
- 必要なときだけ機械で補助する
- 電気代を抑えながら、家族の健康と快適さを守る
拓友建設が自信を持っておすすめする、北海道の住まいに最適な換気方法です。
◆技術的情報◆
換気の重要性とパッシブ換気・Q&A
なぜ換気が必要なのか
住宅の空気は、呼吸や調理、ペット、さらに家具や建材から発生する揮発性有機化合物(VOC)などで少しずつ汚れていきます。
そのため建築基準法では、ホルムアルデヒドなど有害化学物質による健康被害を防ぐために、1時間に室内の空気の半分を入れ替えられる換気システムを設置することが義務化されています。
現代の多くの住宅は、この法律を満たすために24時間機械換気システムを採用しています。
機械換気の課題

機械換気は、給気口からファンの力で外気を強制的に吸い込み、室内の空気を屋外に排出する仕組みです(おもに第1種熱交換換気)。そのため以下の課題があります。
- 外気中の 花粉・虫・埃を一緒に吸い込む
- それを防ぐため定期的なフィルター清掃や交換が必須
- 数か月でフィルターが汚れ、目詰まりすると換気量が減少
- ダクトを使う場合、壁や天井内部に隠れた配管は清掃が難しい
これらは維持管理の負担や換気不足の不安につながります。
拓友建設が選んだパッシブ換気

拓友建設では2009年から、パッシブ換気システムを採用しています。
このシステムは、北海道大学と北方建築総合研究所が共同開発し、一般財団法人北海道建築指導センターや北海道建設部建築指導課が推奨するものです。
実用新案も取得済みで、道内すでに3,000棟以上の住宅で採用されている実績があります。
パッシブ換気は、温度差や風力といった自然の力を利用するため、電気に頼らず空気を入れ替えることが可能です。
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パッシブ換気のメリットをまとめました。
- 家じゅう常に新鮮な空気が循環
- 結露やカビのない住まい
- 家の中の温度差がなくなる
- ランニングコストを抑えられる
- メンテナンスの手間がかからない
- 乾燥しすぎない
- 居室に暖房の設置スペースがいらない
- 音が静か(モーター音がない)

高性能住宅だから実現できる換気
ただし、パッシブ換気はどんな家でも機能するわけではありません。
断熱性能と気密性能が十分に高い住宅でなければ、計画通りの換気は行えないのです。
パッシブ換気の研究・開発と普及促進を推進する「NPOパッシブシステム研究会」では、導入に必要な建物性能の基準を定めており、
| 相当隙間面積(C値) | 0.5以下 |
| 外皮平均熱貫流率(UA値) | 0.28以下(Q値1.0) |
拓友建設の住宅はこの基準をしっかりクリアしています。
| 相当隙間面積(C値) | 0.5以下(平均0.3) |
| 外皮平均熱貫流率(UA値) | 0.20以下(標準0.20) |
この高い水準によって、パッシブ換気の安定した性能を発揮できるのです。
技術解説のまとめ
- 法律で定められた換気量を、自然の力で実現
- 機械換気に比べて、フィルターやダクトのメンテナンス負担が少ない
- 北海道大学などが開発、道内3,000棟以上の実績で信頼性も高い
- 高断熱・高気密を前提に、拓友建設の家は標準性能で導入可能
「パッシブ換気+第3種換気」 は、暮らしの快適さと技術的な裏付けの両方を備えた、安心できる換気システムです。
パッシブ換気Q&A
Q 平屋でもパッシブ換気は採用できるの?

A 弊社では平屋でもパッシブ換気が機能するよう、きちんと設計プランしておりますので採用可能です。
※実際に平屋でパッシブ換気を採用しこれまで何棟も建築しています。

Q 夏場のパッシブ換気は働くの?
A パッシブ換気は家の中と外気との温度の差が原動力となるため、温度差が少ない夏は、換気の流れが弱まります。
夏も換気の流れをよくするには、パッシブ換気と機械換気(第3種換気)を併用していただくか、窓を開けて換気していただくようお伝えしています。
Q パッシブ換気の外部パイプから虫などが入ってくることはないですか?
A 機械を使用した強制給気ではないので虫が入ってくることは極めて稀ですが、風向き等により入ってくる可能性はあります。
Q パッシブ換気はメンテナンスが必要ですか? お手入れは大変でしょうか?
A 基本的には給気口や排気口の汚れを掃除する程度で、その他のメンテナンスは一切ありません。熱交換換気のようなフィルター掃除もありません!
また、機械が壊れる心配がないので維持費用もかかりません。
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