光がめぐり、記憶が息づく中古住宅改修 札幌市Mさま
MさまはJR駅からほど近い昭和54年に完成された、中古住宅をご購入されました。
昭和50年代に多く建てられた1階車庫、2・3階を住居とする形式の住宅で、旧耐震・低断熱・低気密という性能上の課題を抱えていたため、本改修計画では耐震補強と断熱改修を前提としながら、既存建物が持つ時間の積層を丁寧に読み取り、改修でしか生まれない空間の質を追求しました。


外観(before・after)

LDK内装仕上げ 天井・壁/ラワン合板 床/長尺塩ビシート


小上りは来客時には客間としても利用でき、1階車庫からの冷気を和らげる効果もある。

天井は天井断熱から屋根断熱へ変更し、建築当時の梁や野地板を活かした「吹抜け」を新たに設けた。
現しとなった野地板には当時の大工の手書きが残り、建物の歴史を感じさせる。


3F寝室(左)・3Fホール(右)


3F 洋室2・洋室3
3階は寝室と子供部屋の構成になっている

2F洗面脱衣室
洗面台自体の幅を広げるとコストが上がるので、洗面台の横にカウンターを設け横並びで使用できる工夫にした。


2Fトイレ・玄関ホール

2F書斎室を新たに設けた

LDK(before)




LDK(工事中)各種断熱改修 床・壁・天井はスケルトンにし新設

LDK(after)
2階は家族が集う場として再構成し、床を40センチ上げた小上りと高窓により外部の視線を調整しながら柔らかな光を取り込む空間とした。
リビングの窓側にはテレビ台と兼用したベンチを設け、子供たちのお気に入りの場所になっている。

2階の天井を一部取り払った吹抜けからは、上階の大きな窓の光がリビングへ落ち、亜鉛塗装の壁がその光を静かに反射する。

外部はコストバランスを考え大きく改修していませんが、視線や光の取り込みを考え、窓の配置を大きく変えています。
また、西面・南面には”トドマツ”の下見板貼を施し景観に馴染む仕上がりに。
性能向上と空間の質の両立を図ることで、これからまた半世紀へと住み継ぐためのお家が完成しました。
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■工事前写真一覧


















