札幌:拓友建設の特長4

住宅の耐久性・
アフター対応を重視

私が20代前半に勤めていた建設会社は、住宅のアフターメンテナンスに関しては協力業者任せの会社でした。完成お引渡し後数年で雨漏りが発生することも珍しくないという状況でした。

お引渡しした家を訪問し「住み心地はどうですか?」と聞きに行くと何かしら不具合が発生していて補修工事などが発生してしまうので、社長からは「お引渡しした家にはあまり行くな」と言われていました。手直し費用で利益が減ってしまうからでしょうね。ただ、30年くらい前の住宅業界ではそんな会社も珍しくなかったようです。

私は、そういう業界の体質が嫌で、拓友建設創業当初から、不具合が発生したら駆け付け、不具合が当社の施工が原因の場合は、当然ですが当社の負担で直すことにしています。

1992年の創業当初は、住宅の骨組みにあたる構造材は無垢材で、乾燥材や集成材が普及していませんでした。そのため、住宅完成後に木材が乾燥収縮しクロスの隙間が発生したり、建具の扉が閉まりにくくなったりといった不具合が、新築後数年で発生するのはある意味では仕方のないことでした。こういった不具合は、当社の費用負担で直すケースが多く、結果として修繕のための人件費、材料費が結構な負担になります。またお客様との信頼関係に傷がつく可能性もありました。

修繕負担が少ない家を建てたい!

創業当初から、当社は、工事台帳に「アフター工事」という項目を作り、お客様からご指摘のあった不具合と、それを補修し改善した工事の内容、かかったコストを丁寧に記録しました。簡単な手直しで済むものも多かったですが、何度も、何か所も修繕すれば会社経営上のリスクにもなるので、その内容を把握し、その対応と次の工事に反映して不具合を少なくしてきました。

では新築後10年以上経過したあたりで発生する不具合などはどうでしょうか?例えば玄関ドアのアルミ部分が腐食したというケース、地球温暖化のせいか、冬にもかかわらず雨が降って、フラットルーフの板金屋根で雨水が凍ったり溶けたり(凍結融解)を繰り返すことで、屋根板金のつなぎ目であるハゼの部分が開いて雨漏りが発生したといったケースなどです。建材のメーカー保証期間も終わっているし、10年も経てば多少の不具合が出るのが住宅だと考えれば、多くの住宅会社では、お客様負担で修繕する相談をするケースです。

確かに住宅は10年以降、外壁や屋根などをはじめ、維持保全のために定期的なメンテナンスをすることで長く快適に住み続けられるものであり、それが原則だと思います。

ですが、雨漏りなどは建て主さまも私も切ない思いになります。なので私は屋根の防水を強化するため鋼板製の防水屋根の採用を設計事務所に呼びかけ、リスクを減らすことにしました。また、住宅の基本構造部分や断熱・気密に関する部分に関しては、不具合や不満が発生しないように、基本性能を高めてきました。もちろん建設コストはアップしてしまいますが、構造部分や断熱に関するものは、リフォームで改善しようとすると多額の費用負担がかかる部分です。長い目で見ればお客様の幸せにつながると信じてやっています。

住宅の材料と施工をコストダウンすることを優先しローコスト住宅化を目指せば、受注棟数が増え、しかも利益率アップも実現するかもしれません。しかし、その結果、不具合が多く手直しをたくさんしなければ快適に住めない、20年後などのリフォーム工事で問題がたくさん見つかってリフォーム費用が膨れ上がる、そんな家を建てていては、お客様の幸せにはつながらないと思います。

拓友建設は、目先の利益より、不具合、手直しの少ない家を建て、お客様に喜んでいただくことが一番と考えています。その結果、ОB建て主さまより、新築、リフォームのお仕事をご紹介いただけています。手直しに奔走したり、その費用に苦しめられることもなく、お客様のおかげで安定した会社経営が実現できていることに感謝しています。

拓友建設は、多くの住宅会社がまだ対応していない「シロアリ対策」にも取り組んでいます。札幌圏でも実はシロアリは生息しています。本州のように住宅がシロアリに侵食され、大変な被害になるということが広く知られているわけではありませんが、実は住宅のシロアリ被害は発生しています。

北海道の住宅会社にとっては、滅多に経験のないことですし、対策にはコストもかかるのでなんの対策もしていない住宅会社も多いと思います。お客様からも、シロアリのリスクについて相談されることもほぼありません。

もし万が一、当社が建てた家でシロアリ被害が発生したら、お客様が大変困ることになります。そうならないように当社はスタイロフォームATという、シロアリ予防ができる断熱材を他社に先駆けて標準仕様として採用しています。

このように、拓友建設は、お客様に住まいをお引渡ししたあと、アフターメンテナンスでどのような修繕が発生したかを詳しく記録し検証してきました。そのうえで、できるだけ不具合が少なくなるように、劣化や不具合が起きにくい、耐久性の高い建材、施工方法をできるだけ選択するようにしています。

なお、拓友建設は、「住宅瑕疵担保責任保険」はもちろん、地盤調査と適切な工事にもとづき引渡し日から20年までの地盤ロングライフ補償(地盤ネット)を行っています。