シラカバ林を窓から眺めるナチュラルな家 札幌市Sさま

2階リビングが少し斜めに向いた特徴的な外観

以前、S様の知人がN建築設計室に家の設計を依頼し、拓友建設が施工しました。そのデザインや住み心地にお知り合いがたいへん満足していたため、S様も野際さんに設計を依頼されました。

「S様邸も拓友建設で」と野際さんにご指名いただき、当社が施工することになりました。そのため、S様邸の家づくりの経緯については、野際さんからお話をうかがいました。

設計 N建築設計室

シラカバ並木を借景にした2階ダイニング

S様は、川沿いの遊歩道に面した環境の良い土地を見つけたことをきっかけに、家づくりを始めました。「北西方向の遊歩道にあるシラカバ並木を眺められる窓を作ってほしい」というのが最初のご要望です。そして南側からは、遠くの山々が眺められるため、両方の眺めを楽しめることをポイントにしています。

2階にLDKを配置し、眺望を確保

また、「ワンフロアでふだんの生活を完結したい」、「お子さまが遊ぶところを見守れるようにしたい」というご要望があり、2階にLDKとユーティリティー、浴室を持っていくことを野際さんが提案しました。

1階玄関。シューズクローゼットも広めにとっている

1階にLDKや水まわりを設けると、玄関やシューズクローゼットなどにスペースが必要な分、建築面積が大きくなってしまい、今回の土地条件ではプランが難しくなるからです。また、2階にLDKを設けることでS様が願っていたシラカバ並木を眺められるダイニングや、遠くの山々を眺めるリビングが実現しました。

天井高を上げて開放感が増したダイニングキッチン

「LDKの天井を高くしたい」というご要望に対しては、ダイニングキッチンの天井高を上げることで対応しました。リビングは、外のバルコニーと連続する空間のイメージをご希望されていたため、天井高を通常の2400mmに下げてバルコニーの天井高と高さを揃え、その代わり間接照明を埋め込んでくつろげる空間を創りました。

バルコニーとリビングの天井が同じ羽目板でつながっている

リビングとバルコニーの天井は木の羽目板で繋がっています。天井まで高さのあるテラス窓を開け放つと、外と中とかが一体になったような空間になります。これはS様が憧れていたプランだそうです。

幅広の無垢フローリングと天井の間接照明が魅力

床は、「無垢にしたい」というS様が無垢フローリングを購入し、施主支給で施工しました。120mmと通常よりも3割ほど幅広で、厚さ19mmと通常の15mmよりも厚いため、どっしりとした安定感があります。こうした材料を使うことで空間の広さが強調されているように感じます。

1階階段ホールは、開放感を重視した設計

1階は寝室と子ども部屋を配置しました。

お子さまが学校から帰って子ども部屋に入るとき、2階からその気配がわかるようにと、階段ホールを一部吹抜にして広めにしています。

子ども部屋は、明るい色の塗装仕上げとしました
主寝室

写真でもご確認いただけるように、見応えのある素晴らしい空間構成ですが、住宅の暖かさは拓友建設の基準でテラス窓もトリプルガラス入りサッシを採用しています。大きな面積の窓からの冷気を大幅に軽減し、優れた断熱性能を実現しています。素晴らしいデザイン、プランを高い住宅性能で快適な空間に保っています。

洗面化粧台は造作し、ホテルライクな雰囲気に

私(妻沼)も完成後に拝見しましたが、設計事務所様の設計力がこよなく発揮された住宅だと感じました。リビングを斜めにオフセットしたことで、空間に広がりが生まれています。