年末年始に「家」にまつわる映画や本は、いかがでしょうか

いよいよ年末。年の暮れが迫ってきましたね。年末年始は実家に帰省したり、家族や親戚で集まるなど、おうちでゆっくり過ごす時間も多いと思います。
この機会に、映画鑑賞や読書は、いかがでしょうか。今回は「家」「暮らし」をテーマにした作品をいくつかピックアップしてみました。
まずは映画から。
みんなのいえ(2000年/日本)

憧れのマイホームを建てようと、とある夫婦がモダニズムを追求するデザイナーに設計を依頼します。大工である妻の父親が施工することになるのですが、日本の在来工法にこだわるあまり、デザイナーと事あるごとに衝突。果たして、理想の新居は完成するのか…。
田中邦衛、唐沢寿明主演。三谷幸喜作品にしてはコメディ要素少なめの作品です。
サンドラの小さな家(2020年/アイルランド)

DVの夫から逃れ、幼い2人の娘とホテル暮らしをするサンドラ。ある日、娘との会話から「自分で家を建てる」ことを思いつき、友人や仲間の協力を得て、家と人生の再建を目指します。
母娘の奮闘と希望を描いたヒューマンドラマ。アイルランドの公営住宅事情とともに、シングルマザーの貧困やDVといった社会問題にもフォーカスを当てた一作です。
WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜(2014年/日本)
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都会暮らしの青年が、携帯の電波も届かない“超”田舎の村の林業研修プログラムに参加することに。村の風習や過酷な山仕事に翻弄されつつ、少しずつ林業の魅力に気づいていきます。
染谷将太主演。コメディ要素強めですが、林業がどんな仕事なのか、建材や木材がどうやって作られるのか、家を建てる工程がよく分かる映画です。
続いては書籍のご紹介。
『ハッピーリフォーム』(未上夕二著)

亡き父の背中を追って建築士になった主人公の楠さくらが、さまざまな事情を抱えるクライアントに寄り添ったプランを提案し、家族関係や人間関係を“リフォーム”していくお話です。
クライアントに告げる合言葉が「みんなで幸せになりましょう」。その背景には、さくらが育った複雑な家庭環境があります。自身が抱える問題と向き合いながらも、家づくりやリフォームを通して、「人の生き方」を変えていく、ハートフルなお仕事小説です。
『数寄です!』(山下和美著)
都内で数寄屋造りの自宅を新築した著者のエッセイ漫画。「夢の家」実現までの過程と、数寄屋にふさわしい「数寄者」を目指す様子がコミカルに描かれています。
続編の『続 数寄です!』では、数寄屋での実際の生活ぶりも紹介。今では珍しい数寄屋について興味深く読める作品です。
『家は生態系 あなたは20万種の生き物と暮らしている』(ロブ・ダン 著 今西康子 訳)
普段ほとんどの人が気にも留めない家の中の生き物たち。生態学の観点から見ると、多くの生き物の生態系がつくられていることが分かる研究本です。
「時々見かけるクモやハエはどこから出てくるのか?」「生き物たちは人の健康にどんな影響を及ぼしているのか?」「徹底的に除菌をすると、家の生態系はどうなるのか?」そんな疑問が、群集生態学の研究で解き明かされます。
《おまけ》テレビドラマ
最後に、映像作品ということで、テレビドラマから選んでみました。

家売るオンナ(2016年/日本テレビ)
北川景子主演。「私に売れない家はありません!」がモットーの天才営業ウーマンが主役。依頼者の悩みを見抜き、型破りな方法で家を買わせていくストーリーです。全10話+スペシャルドラマあり。
魔法のリノベ(2022年/関西テレビ)
波留主演。大手リフォーム会社に勤めていた営業ウーマン。家族経営の地元工務店に転職し、リノベーションを「魔法」と称してさまざまな問題を解決していきます。全10話。
今は動画配信サービスがありますので、“ドラマ一気見”もいいかもしれませんね!

2025年もたくさんのお客さまや関係者の方々にお世話になりました。
最後になりましたが、皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください!






