片付けがしやすくなる収納計画~建築家の実例から~

片付けたばかりなのに、またすぐに散らかってしまう。こうした「片付かない家」には必ず理由があります。実は、動線を考えて収納をしっかり計画すると、片付けやすさと暮らしやすさはグーンとアップするんです。
今回は、建築家・西川幸宏さんの設計例から片付く収納を見ていきたいと思います。
【実例1:Sさま邸(2階建)】

ご夫婦と2人兄弟の4人家族が暮らすSさま邸。納戸やファミリークロークなど、収納がかなり多いプランです。「自分たちが今持っているもの」と「それらをどのように収納して使うのか」がハッキリとしていたSさま。そこで、西川さんは生活の流れに沿った動線上に収納を設計しました。

キッチンのすぐ横には、大容量の納戸を設けました。料理中でもスムーズに移動して食品の出し入れが可能です。冷凍庫を置けるスペースも確保しています。

また、キッチンの並びに収納棚を造作。リビングで勉強する息子さんの勉強道具がしまえます。

1階のファミリークロークには家族4人分、1人ずつのスペースをつくりました。壁には奥さまのご要望で有孔ボードを設置。下のお子さんの幼稚園カバンや帽子・手袋などがかけられます。
ファミリークロークからは洗面所→脱衣所が続いており、脱いだ服を洗濯に出したり、着替えたりすることが全て1階で済ませられます。

2階の廊下には本棚を造作(写真左)。ちょっとした空間を活用したオープン棚もあり、一番下は猫ちゃんのトイレスペースになっています(写真右)。
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兄弟の年が離れているので子ども部屋は1つのみ。建具扉のないオープン収納を採用しました。勉強机の上に棚板を造作し、お兄ちゃんの大事なコレクションを飾っています。まだ小さい弟さんの手が届かない高さもポイントです。
※事例の詳細はこちらhttps://www.takuyou.jp/works/works-3172/をご覧ください。
【実例2:Kさま邸(平屋)】

続いては、ご夫婦と息子さんの3人が暮らすKさま邸。一つひとつがゆったりとした広さのある収納スペースが特徴です。

まず玄関エントランスの右手に、たっぷりの土間収納を確保。

シューズクローゼット(写真左)のほか、コート掛けと可動棚(写真右)を備えています。

エントランスからまっすぐに進むと、パントリーへとつながります(写真左)。右手の扉の中は食品庫です(写真右)。

パントリーの先にはキッチンが続きます。買い物からの帰宅後、キッチンまでの動線上で収納するという、Kさまの生活スタイルに合わせたプランです。

さらに、キッチンからは3帖の広さがあるファミリークローク、その先の寝室へとつながっています。
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書斎にはたくさんの本をお持ちの奥さまのご要望で、壁一面の本棚を造作しました。

書斎の隣りは息子さんの部屋。オープンタイプのクローゼットや勉強道具置き場、本棚と、充実した収納スペースを設けています。
※事例の詳細はこちらhttps://www.takuyou.jp/works/works-2525/をご覧ください。
【実例3:Kさま邸(2階建)】

最後は「収納スペースよりも部屋の数を重視したい」とのご要望をもとに建てたKさま邸です。4人家族で、Kさまが在宅でお仕事をされているため、仕事部屋を含む5LDKのプランになりました。

部屋数が多いものの、1階のLDKは19帖の広々とした空間を実現。キッチン前にはお子さん2人の勉強スペースも確保しています。

一方、収納は居室ごとにクローゼットを設けました。

また、玄関横にはタイヤを保管するための土間をつくったほか、階段下を収納スペースに活用しています。
※事例の詳細はこちらhttps://www.takuyou.jp/works/works-1627/をご覧ください。
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これから家を建てたい方は、まずどのような暮らし方をしたいのか、どんなスペースが欲しいのかを一度考えてみると良いですよ。
暮らし方も、持ち物の量も、家族のスタイルも本当にさまざまです。だからこそ、収納は「たくさんあれば良い」のではなく、その家族に合った場所に使いやすい形で計画することが大切。
建築家と一緒にあなたの暮らしにフィットする“片付く家”をつくりませんか?




