Kさま邸の特徴
札幌市のKさまのお宅は、以前は2階建てでしたが、家族構成の変化に伴い、暮らしやすい平屋住宅に建替えを希望されました。通りに面した建物北側には小さな窓のみでプライバシーを確保。庭のある南面はコの字型の形状で、凹部にテラスを設け、大きな開口部を配しています。パッシブ換気を採用したクリーンな室内環境や、床下暖房で暖房機が無く、建具をすべて引き戸に統一したスッキリ・広々した住空間を実現しています。
設計 株式会社エスエーデザインオフィス一級建築士事務所 /写真 酒井広司
長年、家のメンテナンスでお付き合いのあった札幌市Kさま。ご家族構成の変化に伴い、今度は暮らしやすい平屋建てをご希望され、拓友建設に施工の依頼をいただきました。
往来からの眺め。間口いっぱいを使った建物は、横長で安定感のあるスッキリとしたフォルムです。シルバーのガルバリウム鋼板に、朱色の玄関ドアがポイントになっています。
屋根上に見えている煙突はストーブ用ではなくパッシブ換気のためのものです。
間取りは真ん中にリビング、両方にご夫婦の個室を配置しました。機械を使わず家そのものが換気装置になるパッシブ換気は、電気代もかからず音の心配もありません。http://www.takuyou.jp/cleenair/index.html
Kさまご夫婦は家庭菜園を楽しまれており、大切な庭や畑は以前の形を出来るだけ残しています。
テラスには枕木でウッドデッキを造りました。リビング続きにあるアウトドア・リビングとして、椅子を出してお茶を楽しんだり、畑仕事や庭いじりの休憩タイムにぴったりです。
仕切りの無いオープンなリビング。窓からの日差しがやさしく無垢床を照らします。壁は塗装で仕上げました。
建具にはドアを使わず、閉めた時に壁と一体化するように、枠の無い引き戸を採用しています。
暖房機がないのは、床下の空間にパネル暖房機を納めているからです。外からのフレッシュな空気を暖めて室内に入れているのです。
窓下のルーバーから暖められた空気が上ってきます。窓の冷気もこれで解消。フラットで美しい空間です。