6月に入り、気持ちの良い気候になってきましたね。長い梅雨がなく、カラッとした過ごしやすさが北海道ならではの魅力です。
爽やかな季節なので意外と見落とされがちですが、外気温が上がるこの時期は湿度もいっしょに上昇し、実は6月、7月でも家の中に結露やカビは発生します。当社では換気システムとして「パッシブ換気」の採用をおすすめしていますが、ちょっとした使い方の工夫で、湿気やカビもバッチリ防げます。今回は、夏の結露対策やカビの予防方法をご案内します。
パッシブ換気システムのイメージ図（※当社仕様とは一部異なります）
【出典：NPO法人パッシブシステム研究会ホームページより】
まず「パッシブ換気」とはどのようなシステムなのかについて解説します。パッシブ換気は、「温かい空気は軽くなって上昇する」という自然の力で換気を行います（計画自然換気）。床下に取りこんだ外気が暖房器で暖められると、1階→2階へと上昇し、最後は排気口から屋外に排出される仕組みです。
メリットの1つとして、換気を機械に頼らないので故障がないこと。また、自然の力だけで半永久的に動き続け、健康で快適な室内環境を維持してくれることがあります。システムがきちんと機能するには、高い断熱・気密性能が必須で、当社が施工する住宅はその基準を十分クリアしています。
※パッシブ換気については、こちらでも解説しています。
当社の住宅では、外壁や布基礎に設けた給気口から床下に外気を入れています。ここで気を付けるポイントが、夏は床下が冷えているため空気が動きにくいという点です。床下の空気が動きにくいと湿度が上がり、結露やカビが発生しやすい状態になる事もあります。
新築した最初の年は特に注意が必要です。基礎部のコンクリートがまだ完全に乾燥していなく、その表面が結露したり、木材にカビが付く可能性があります。
結露・カビ予防対策として、まず挙げられるのが、換気ファンを常時稼働させること。これにより、室内の空気が動きます。拓友建設は、お引き渡しの際に夏場の換気方法として、窓を開けていただくか換気ファンの運転をお願いしております。操作の説明もさせていただきますが、もしわからなくなった場合には、遠慮なくお声がけください。
もう一つの対策が、床下に設置した暖房器を稼働させる方法です。床下を暖めることで、結露を防ぎます。“夏に暖房？”と驚くかもしれませんが、除湿には効果的な方法です。また、1時間程度暖房しても室温はほぼ変わらず、暑くなる心配はありません。
ルームエアコンの使用も実は効果的！
気温が高くシトシト雨が降っているときは冷房モードに。一方、梅雨っぽくジメジメして肌寒いときには暖房モードで運転してみてください。床下だけでなく、家のなか全体がカラッと快適になります。
以上は、当社がお客さまにお伝えしている夏の過ごし方の一例ですが、赤ちゃんがいるご家庭や部活生がいるご家庭などは洗濯ものの量が多いため、部屋干しの際にエアコンを運転するとか、ご家庭ごとに柔軟な対策ができると快適に暮らせます。ガス式乾燥機「乾太くん」なども活躍しますね。
お困りごとなどがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
おうちの悩みをスッキリ解決して、これからの季節を快適に過ごしたいですね！