「みらいココ住宅2026事業」が発表されました

先月末の2025年度補正予算案の閣議決定を受けて、新築・リフォーム関連の補助事業が発表されました。具体的にどのような家やリフォーム工事が補助の対象となるのか、ご説明します。
新築住宅への補助 GX志向型住宅など

まず、すべての世代の方が対象となるのが「GX志向型住宅」。125万円/戸が補助されます。
GX志向型住宅とは、
①断熱等性能が等級6以上
②太陽光発電などの再生可能エネルギー(再エネ)を除く一次エネルギー消費量削減率35%以上
③再エネを含む一次エネ消費量削減率100%以上。寒冷地では75%以上に緩和されます。
④電気の使用量などを計測・管理する「HEMS(ヘムス)」といった高度エネルギーマネジメントシステムの導入
以上の4点をクリアした住宅のこと。

続いては、18歳未満のお子さんがいる「子育て世帯」、またはご夫婦のどちらかが39歳以下の「若者夫婦世帯」が対象となる住宅です。
1つ目が「長期優良住宅」。国交省が定めた耐震性や省エネ性などの基準を満たした住宅に対し、80万円/戸が支給されます。
2つ目の「ZEH水準住宅」は、断熱性能アップや太陽光発電による自家発電によって、エネルギー使用量をおおむねゼロ以下にした家のこと。補助金額は40万円/戸です。
さらに、長期優良住宅、ZEH水準住宅ともに、住んでいた家を解体して建て替える場合、20万円がプラスされます。
※金額はいずれも、省エネ地域区分1~4地域(主に寒冷地)の場合です。

リフォームへの補助 窓リノベ2026年も

一方、リフォームはすべての世帯が対象です。条件は、開口部や躯体などの断熱改修工事とエコな住宅設備の導入を組み合わせて行うこと。子育て対応改修やバリアフリー改修も同時に工事をすれば対象となり、1戸当たり最大100万円が補助されます。
今年度で終了と、うわさされていた「先進的窓リノベ」事業は、2026年度も継続することが発表されました。

そのほか、設備・機器への補助も充実しています。
高性能な断熱窓への改修工事への補助金額は最大100万円/戸。

高効率タイプの給湯器を入れると、
- エコキュートに10万円/台
- ヒートポンプ給湯器とガス温水機器を組み合わせたハイブリッド給湯器に12万円/台
- エネファームなどの家庭用燃料電池に17万円/台
が補助されます。
加えて、リフォームに併せて電気蓄熱暖房機を撤去すると4万円/台、電気温水器を撤去すると2万円/台の補助も実施されます。
ちなみに、高効率給湯器の補助は新築にも適用されるので、家づくりのプランに入れてもいいですね。

今回の補助制度の目的は「家庭部門の省エネを進めること」。補助金の活用が家づくりの資金面で大きな助けとなるのはもちろんですが、それ以上に、夏も冬も快適に過ごせる、光熱費が削減できるといった、暮らし始めてからのメリットがたくさんあります。

当社はこうした国などの補助制度を活用して多くの住宅を建てています。「GX志向型住宅」より条件の厳しい札幌版次世代住宅補助制度では、最高ランク「プラチナ」住宅を建てた実績もあります。また、「長期優良住宅」「ZEH水準住宅」以上の性能が当社の標準仕様です。
今回、補助制度についてご説明しましたが、「わが家の計画でも対象になるだろうか?」など知りたいことやご不明な点があると思います。随時ご相談を受付中ですので、ぜひお気軽にご連絡ください!




