
8月に入っても暑い日が続いていますね。皆さま、夏バテなどしていませんか?
ここ数年は北海道でも毎年のように猛暑日を記録し、道内では先月、熱中症疑いで搬送された方が去年のほぼ倍増ペースとの報道もありました。また、熱中症の発生場所の半分近くが住居となっており、屋外のみならず屋内でも注意が必要です。

こうした状況を踏まえ、拓友建設では創業以来取り組んできた「冬を暖かく過ごせる家づくり」に加え、「夏でも涼しく快適な家づくり」にも力を入れています。

ポイントの一つが家の断熱・気密性能。「断熱」「気密」と聞くと、冬の寒さ対策のイメージがあるかもしれませんが、夏の暑さにも大きな効果を発揮します。

今は、北海道でもエアコンをつける家庭が増えましたが、家のどの場所に何台設置しようか、迷われる方もいらっしゃるかと思います。ですが、高断熱・高気密住宅であれば、ルームエアコン1台で大丈夫!例えば、2階ホールや階段室の高い場所などに設置すれば、冷気が家全体に行き渡ります。さらに断熱・気密効果で室内に冷気がとどまるので、効率よい冷房が可能です。

もう一つ、「家の暖かさ」と「夏の猛暑対策」を両立させる設備として、2024年には「全館空調」を導入しました。このシステムは、エアコン1台で家じゅうの冷房・暖房を賄い、家じゅうの室温が均一に保たれるのが特長です。空調ユニット本体は1階にありますが、2階の部屋も暑くなく、快適に過ごせます。

続いては、家の構造面の工夫です。直射日光が部屋に差し込み、みるみるうちに室内が暑くなってしまった――。こんな経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そこで効果を発揮するのが庇です。こちらの大型の庇は、出幅が1200㎜以上の深めタイプ。建築家・一原寿寛(いちはら としひろ)さんのオリジナルデザイン「ラウンド庇」で、夏には高い位置からの日差しを遮り、室内の温度上昇を防いでくれます。 ※(株)ホリゾンアーキテクツ一級建築士事務所/一原寿寛

軒で日差しをコントロールする方法もあります。日本建築をベースとしたこちらのお宅には2mほどの軒が張り出す縁側を設けました。夏は日差しを遮り、冬は室内の奥まで日差しが入るよう、軒の深さや窓の高さを計算しています。

また、当社では札幌市が制定した「札幌版次世代住宅基準」の最高ランク・トップランナー(現行基準ではプラチナ相当)の性能を持つオーナー様宅のご協力のもと、断熱・気密性能などが夏の住み心地に与える影響について検証を行っています。
詳しくはこちらの記事もご覧になってみてください。→トップランナー認定住宅の夏の涼しさを大学が検証中です(https://www.takuyou.jp/2023/09/blog-2767/ )

穏やかな気候の春が過ぎ、夏が来ると急に暑くなり、9月に入って暑さが一段落したと思ったら、その2ヵ月には急に寒くなる――。これが、ここ最近の北海道の気候特性のように感じます。夏と冬に向けて対策をとりつつ、少々短い期間にはなりますが、気持ちの良い春と秋には、窓を開けて外の景色を楽しみたいですね。ぜひ1年を通して快適なマイホーム生活を送っていただきたいと思います。
これから夏本番ですが、皆さま、お体にはくれぐれもお気を付けてお過ごしください!