暖房熱源はガス・電気・灯油・どれを選んでもOKなワケ

冬の暖房費はいくらかかる?

これから札幌で住宅を新築される方は、「冬の暖房費が心配。ガス、電気、灯油。どれが一番経済的なのだろう?」と悩んだり、ご心配されている方も多いと思います。住宅ローンを毎月返済しながら、もし暖房費が月に5万円、6万円もかかったらたいへんな負担です。

でも、拓友建設で家を建てられる方はご安心ください。断熱性も気密性も高い家なので暖房費がとても安く抑えられます。

その理由をお話する前に、北海道全体で住宅の暖房設備がどのように変わってきたのかを振り返ってみます。

暖房の主役は灯油から電気へ

住宅業界紙の「北海道住宅新聞」が毎年新築住宅の暖房設備についてアンケート調査をしており、過去のデータとの比較記事が最近掲載されました。

それによると、20年以上前の新築住宅は、9割以上が灯油暖房でした。その頃、ガソリンスタンドに行けば、ガソリンが1L 80円台で入れられることもあるほど安かったことを覚えています。灯油は1L 40円台ぐらいでしたから、暖房費は当時の断熱性能の住宅でもひと冬10万円以下。だから、断熱性能の善し悪しは今ほど気にしていなかったと思います。

泊原子力発電所(資料写真です)

その後、電気に主役が交代します。最新型の原子力発電所の本格稼働で発電能力に余裕ができ、電気料金の単価が下がりました。特に深夜電力は6円/kWぐらいまで下がりました。今の半分以下です。

「火を使わない」ことを売りにしたオール電化住宅が増えました。10数年前には道内新築住宅の約半数が電化暖房になったそうです。当時は、深夜電力でたくさん電気を使っても「夜は電気を使う需要が少ないから発電した電気が余っている」という理由で、料金がとても安く抑えられたのです。

東日本大震災の後はガスが主役に

ところがこの流れががらりと変わるできごとが起こります。

みなさんもご存じかと思いますが、2011年3月に起きた東日本大震災です。この地震以降、国内の原子力発電所が全て止まってしまい、発電能力に余裕がなくなってしまいました。火力発電所を多く稼働させることから、発電コストも上がってしまい、電力料金が何度かに分けて値上げされました。

そのため、新築住宅の暖房に電気を採用する動きは大幅に減りました。

代わって増えたのがガスです。特に札幌市内では大半がガスと言われるほど。「エコジョーズ」という省エネ型の暖房給湯機が発売されたこともあり、あまり場所を取らないことから普及が進みました。都市ガスだけでなくLPガスの地域でもエコジョーズを使われるケースも増えています。

先の新聞社の調査では、新築住宅の約3分の2がガスを使った暖房となっています。残りが電気と灯油です。

大事なのは、どの熱源を選ぶかではない

このように、時代とともに灯油→電気→ガスと主流の暖房用熱源は変わってきました。それでは、この先はどうなるのでしょうか?

それは、誰にも予測できないと思います。ガス料金がいつまでも安く抑えられる保証はありませんし、原子力発電が再稼働して電気料金が下がるかもしれません。太陽光発電のコストが劇的に下がる可能性もあります。

拓友建設が建てたトップランナー住宅

拓友建設は、熱源はどれを選んでもOKと考えています。

それは、当社で建てる住宅の断熱性、気密性が高いので暖房エネルギーをあまり必要としないからです。温水暖房システムを採用すれば、近い将来熱源の主流がガスからほかの熱源に変わっても熱源機を取り替えるだけで容易に対応できます。

たとえば、十数年前に電気ボイラーを設置されたお客さまの場合は、最近サンポットから発売されている空気熱ヒートポンプに取り替えることで、電気料金の契約内容を維持したまま電気代を大幅に下げることが可能となります。

最後に、拓友建設の断熱性、気密性について、あらためてご説明します。標準仕様で札幌版次世代住宅基準のスタンダードレベルを上回っており、少しご予算を追加するだけで国内最高レベルのトップランナーもクリアできます。

トップランナーの住宅であれば、暖房設備の選択肢はとても広くなります。また暖房費が安くなるだけでなく、ボイラーの温水温度を下げられるので、肌当たりのよいマイルドな暖房になります。

暖房方式の適切な選択と超高断熱・高気密の家づくりで冬の暖房費の悩みから解放されます。当社では、お客さまのご協力をいただいて、冬の暖房費データもかなり蓄積しています。おおよその目安をお示しすることも可能ですので、気になったらぜひ一度ご相談ください。