拓友建設2021年の家づくりを振り返って

今年もあと3日ほど。拓友建設では、デザインと性能にこだわり、住みやすい家づくりに取り組みました。今年の家づくりを簡単に振り返ります。

(1)札幌市S様邸(新築)

それではまず、札幌市のS様邸をご紹介します。

S様は本州に住んでいたとき、太陽光発電付きの家に住んでいて太陽光発電のメリットを既に体感されていました。今回札幌で家を建てるにあたっては、電力会社への売電価格が大幅に下がっていることや、北海道胆振東部地震でのブラックアウトも念頭にいれ、発電した電気を蓄電池に貯めて使うことを前提に太陽光パネルの数を減らしてプランを組みました。

もちろん、住宅性能は札幌版次世代住宅基準のスタンダードレベル相当。確かな断熱・気密性能で冬の停電時でも室温の低下を抑えます。蓄電池があれば、ボイラーを一定時間動かすことも可能です。

当社の標準仕様:スタイロフォームAT

また、窓には防犯ガラス、基礎断熱材はシロアリを寄せ付けないスタイロフォームATを採用するなど、長く安心して住める仕様にしています(スタイロフォームATは標準仕様です)。

このほか、個室は個性的なクロスを使ったり、階段は将来リフトを後付けできるように設計しています。

(2)札幌市Y様邸(新築)

次にご紹介するのは、札幌市のY様邸です。

Y様邸は、公園が近い閑静な住宅地の一角にあります。本州の大都市圏出身のY様は、当初「間口が狭い土地でも良いから」とおっしゃっていました。間口が狭い土地だと雪処理が大変なので、粘り強く良い条件の土地を探してほしいとアドバイスし、今回の土地と出会いました。十分に広い間口で、雪処理も楽にできます。

2階リビングの造作AVボード。窓からの眺めも良い

この土地を最初に見たとき、「LDKを2階に持っていくと眺めが良いし、採光もとれる」と感じました。できあがってみて、まさにそのとおりでした。緑の山々が見渡せる。気持ちのいい空間です。

キッチンの入口にはこのような造作した引戸があります。Y様には小さなお子さまと猫ちゃんがいます。間違ってキッチン内に入り込まないように、それでいて使わない時は目立たないように、ということで引戸を造作しました。

キッチン奥には食品庫を造作

このほか、リビングの壁にAVボード、キッチンに食品庫、洋室に机などを造作。機能的な造りで使いやすくなっています。キッチンからバルコニーに直接出ることも可能で、洗濯物を干すのにぴったりです。

注文住宅ならではのきめこまかい配慮をプランに施し、ご満足いただきました。

(3)札幌市T様邸(リノベーション)

最後にご紹介するのが、リノベーション工事をした札幌市T様邸です。

リノベ前の外観(写真上)とリノベ後の外観(写真下)。一部減築し、デザインもモダンに変身しました

リノベでは、札幌市のT様邸をご紹介します。札幌版次世代住宅基準のトップランナーで新築されたT様のお父様の住宅です。築42年の住宅は、地元の大工が腕によりをかけ、良い材料を使った素晴らしい家。しかし、高断熱・高気密の技術が確立する前に建てられていたので、冬の寒さはかなりのものでした。そこで札幌版次世代住宅基準のリフォームでは最高峰のハイレベルを目指してリノベーションを進めました。

貴重な建材を生かしてリノベしました
断熱上の弱点になる出窓を廃止し、一部の部屋を減築しました

無垢のラワン柱など、貴重な建材は生かしたままで断熱・耐震改修を行い、キッチンのレイアウト変更や一部減築なども行いました。

工事が終了して気密性能を測定すると0.7cm2/m2と、札幌市が求める2.0cm2/m2を大きく上回る高気密性能。新築以上の性能でした。断熱性能もハイレベル仕様をクリア。これでT様親子揃って暖かく省エネな住宅に住むことができました。

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今年もお客さまや家づくりにご協力いただく様々な方々のおかげで無事工事が終了し、お客さまへのお引き渡しを終えました。

来年も多くのお客さまの幸せのために家づくりを進めていきたいと思います。なにとぞよろしくお願いいたします。