「GX志向型住宅」新しい国の補助制度について解説します!

国は脱炭素化政策の一環で、省エネ住宅に関わるさまざまな支援事業を行っています。そしてこの4月からさらに一歩踏み込んだ制度を開始しました。断熱性・省エネ性・太陽光発電の装備を高い次元で実現する住宅に対して160万円を補助する「GX志向型住宅」です。

断熱性能の向上や効率のよい暖房設備、太陽光発電といった脱炭素化にもつながる技術や設備は、建築費アップにつながることから、補助金はうまく活用したいところ。補助金を建築費の一部に充てて、脱炭素に貢献しつつ光熱費の割安なおうちを建てることができます!

今年度の支援事業の中でも特に注目されるのが、前年度「子育てエコホーム支援事業」の後継となる「子育てグリーン住宅支援事業」。対象の住宅は、新たに設定された「GX志向型住宅」をはじめ、「長期優良住宅」、「ZEH水準住宅」の3種類です。ちなみに、GXとはグリーントランスフォーメーションの略語で、化石燃料から太陽光発電などの再生可能エネルギーに転換していく取り組みを指します。ZEHはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、生活で使うエネルギー量と同等以上を太陽光発電などで自家発電する住宅を指します。

補助金額はそれぞれ、「GX志向型住宅」160万円/戸、「長期優良住宅」80万円/戸、「ZEH水準住宅」40万円/戸。「長期優良住宅」と「ZEH水準住宅」には新築前の古い家の解体で20万円が加算されます。

最も補助金額の高い「GX志向型住宅」について、具体的に見ていきましょう。下の表をご覧ください。

【出典:子育てグリーン住宅支援事業サイト

表にあるとおり、「GX志向型住宅」には

①断熱等性能等級6以上(UA値0.28)

②太陽光発電などの再生可能エネルギー(再エネ)を除いた一次エネルギー消費量削減率35%以上

③再エネを含めた一次エネルギー消費量削減率100%以上

④「HEMS(ヘムス)」と呼ばれる家の電気・ガスなどの使用量を計測・管理するシステムの設置

といった4つの条件があります。

ただし北海道など寒いエリアには緩和措置があり、寒冷地であれば③の削減率は75%以上でOK。さらに多雪地域であれば再エネの設置も免除されます。

また、「長期優良住宅」「ZEH水準住宅」が子育て世帯と若者夫婦世帯のみを対象とするのに対し、「GX志向型住宅」には世帯の条件がありません。すべての世代の方が活用できるのが特徴です。

GX志向型住宅よりさらに高い目標を目指す札幌版「プラチナ」

【出典:札幌市ホームページ

一方、札幌市では独自の基準を設けた「札幌版次世代住宅補助制度」を行っています。上位から「プラチナ」「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の4等級。断熱性能の項目(表の一番左)を見ると、「プラチナ」と「ゴールド」はGX志向型住宅よりもさらに厳しい基準であることが分かります。この2つが補助対象となっており、目指す性能が高い分、補助額もGX志向型住宅よりも多くなります。「プラチナ」で220万円/戸、「ゴールド」で180万円/戸の補助が受けられます。

※詳しくはこちらのブログでご紹介しています。

札幌版次世代住宅では太陽光発電と蓄電池の設置は必須条件。ですが、札幌市の「再エネ省エネ機器導入補助金」を併用すれば、太陽光発電で最大13万9000円、蓄電池で最大8万円が補助されます。こちらの補助金に関する札幌市のホームページはこちら

以上、国と札幌市の補助制度をご紹介しましたが、「子育てグリーン住宅支援事業」と「札幌版次世代住宅補助制度」は併用ができません。そこで、札幌市内に新築を建てるご予定でしたら、まずは補助金額の大きい「札幌版次世代住宅補助制度」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

当社の「2023モデルハウス」が「プラチナ」認定の第1号を取得しました

当社は札幌版次世代住宅基準の最上位「プラチナ」住宅の建築実績を持っています。また、当社が建てる住宅はすべて「長期優良住宅」や「ZEH住宅」以上の性能が標準仕様。そのため、国、札幌市のどちらの制度にも適用する住宅の建築が可能です。

省エネ住宅は、家づくりコストを抑えるだけではなく、冬暖かく夏は涼しく快適に過ごせて、月々の光熱費削減にもつながるなど、たくさんのメリットがあります。補助制度が活用できる今だからこそ、省エネ住宅を検討されてはいかがでしょうか。当社では補助制度の活用や家づくりについて、随時ご相談を受け付けております。ご連絡をお待ちしています!