良い頃合いに性能維持リフォームをご提案

拓友建設では、暖かくて光熱費のかからない家を建てるだけでなく、お客さまがご入居された後も適切なアフターフォローをして、家が長持ちし、快適に暮らしてほしいと願っています。

車は年1回の定期点検と2年ごとの車検が義務づけられています

そのためには、車が定期点検や車検を受けてコンディションを整えるように、住宅も点検や適宜リフォームして新築時の性能を維持する必要があります。しかし、車のように法律で定期点検が義務づけられているわけではなく、お客さまがご自身でメンテナンス時期を判断するのはなかなか難しいと思います。

家のメンテナンス時期を事前にお知らせします

そこで、拓友建設では前にもお書きしましたように、板張りの外壁ならお引き渡し後5年程度、金属サイディングやガルバリウム鋼板の外壁なら10年後ぐらいをメンテナンスの目安として年賀状で「そろそろメンテナンスの時期ですよ」とご案内しております。また、新築工事現場の近くにOB施主様の住宅があれば、頃合いを見て外観をチェックし、不具合がないか確認することもあります。

その上で、外壁や設備など数年以内に取り替えたりリフォームしたりする必要があればお客さまにお話ししております。お客さまも事前にそういった話があることで心の準備ができ、スムーズに建材の交換やリフォーム工事を依頼することができます。

今回はその具体的な例をご紹介します。

札幌市A様のリフォーム事例

A様邸の外観。一見、何も修繕が必要ないように見えますが・・・

札幌市内に住むA様邸です。2007年(平成19年)にお引き渡しして今年で14年になります。このほどリフォーム工事が終わりましたので、写真とともに概要をご紹介します。

A様邸ではこれまで、給湯用の灯油ボイラーの取り替えをしたほかは不具合はなかったのですが、今年5月になってA様から「そろそろ屋根板金と外壁の塗装をしようと思うのと、庭を少し直したいと思うのでお願いできますか」とご連絡をいただきました。

私は打ち合わせの時に、「外壁の塗り直しは足場を組んで工事しますので、この機会に窓回りのシーリング(コーキング)を打ち直しておくと安心ですので、やっておきませんか」とご提案しました。

サイディングメーカーが推奨するメンテナンススケジュール(アイジー工業様のホームページから)

シーリングは外壁と窓の取合い部分の防水材ですが、通常はだいたい10年前後で切れ始めます。金属サイディングメーカーが外壁のお手入れ時期について説明したサイトをご参考に挙げておきます。いずれも10年がメンテナンス時期の一つの目安であることがわかります。

【ご参考】

金属サイディングメーカーが推奨するメンテナンス時期

○アイジー工業

https://www.igkogyo.co.jp/clean/siding.html

○ニチハ

https://www.nichiha.co.jp/wall/maintenance/centersiding.html

見た目は問題ないようでも、シーリングの切れ目から水分が入り込むと、建物の耐久性に悪影響を与えることもあります。かといって、外壁の塗りかえの後に数年経ってからシーリング修理をするとなると、足場を組む費用が2度かかりますのでお客さまにご負担をおかけします。そこで、今回シーリングに目立った不具合はありませんでしたが、メーカー推奨に従って10年以上経過しているということでシーリング打ち替えのご提案をしました。

30年、50年単位でみて「この家はあまりメンテナンス費用がかからず、トラブルも少なくて良かった」と思っていただけるような家をご提供したい、そういう思いです。

次回は、A様のリフォーム内容について具体的にご説明します。