拓友建設の取組とSDGs

いまはあまり聞かなくなりましたが「針供養」という行事があります。

針を使う仕事(お裁縫)を休んで、古くなった針や折れてしまった針を、こんにゃくや豆腐、おもちなどに刺したり、紙に包んで神社に奉納したり、川に流したりして供養する行事です。(こちらを参照しました>> https://www.ja-gp-fukuoka.jp/education/akiba-hakase/001/012.html

以前は、女性にとってお裁縫が農作業とともに大切な仕事でした。服は買うものではなくつくるもの、直して使うものでした。その道具である針を大切にする気持ちの現れが針供養でした。

大工にとっては、ノコやカンナが針にあたるでしょうし、私ども工務店にとっては「木」を大切にすることが仕事への感謝につながります。

そう考えて、2007年(平成19年)から植樹を行っています。長く放置され荒れた空知地方・三笠の森をもとに戻す植樹計画を主催しているのが、学生時代からの知り合いでもある高篠和憲さん。その活動に賛同し、ずっと参加しております(ここ2年ほどはコロナ渦で中止となりました)。

植林する木は、アカイタヤ・カツラ・ヤマモミジ・ミズナラなど三笠の森に自生する木々の苗。主に落葉広葉樹と呼ばれる木々です。好きな木を選んでポットに植えたら、さっそく森の中へ。・・・といっても、まだ森にはなっていません。数年前に植えた場所には、ひょろっとした枝のような木がぽつぽつと生えていました。森を復元するには長い年月が必要になることがわかります。

土と風のにおいを感じ、鳥たちの声に包まれながらの植樹は、木を使った家づくりのスタート地点と感じます。

ボクたちは、山で育った木を切り倒し、製材・加工して木の家を建てています。時代が変わって家づくりのプロセスが変化したとしても、木の香りやノコを挽いたときの手に伝わる感触を忘れないようにしたい。それは、ボクたちだけでなく、次の時代にとっても大切な「ものづくりの原点」だから。

そういう思いで、拓友建設は、1年に1回の植樹活動や、地元への還元として札幌市への寄付行為を続けてきました。もちろん、省エネルギー住宅への取組も、住まい手の健康と幸せな家庭生活がいつまでも続くようにという思いにつながっています。

こういった弊社の活動と企業姿勢は、国連が掲げる2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」と目指すゴール(目標)が同じであることから、弊社の取組をSDGsへの取組というかたちでまとめ直し、近いうちにSDGs宣言を行うことに決めました。

持続可能なよりよい世界のために、拓友建設ができることは仕事の中にたくさんあります。
・健康と福祉-家づくりで健康増進に貢献します
・エネルギーをみんなに.そしてクリーンに-省エネ住宅に加え再エネへの取組を強化します
・つくる責任・つかう責任-住宅の長寿命化は有限な資源の浪費抑制、効率的な利用につながります
・働きがいも経済成長も-大工を含めた働き手の休日確保と報酬の見直しを行っています。

これらの目標を中心に、SDGs宣言を進める予定です。
準備が整いましたらご案内いたします。