2023年の見学会・研修会を振り返って

新型コロナウイルスの発生から約4年。2023年は感染症法上の位置づけが「5類」に移行し、さまざまなイベントが行われました。今回は当社が参加した見学会や研修会の中から、いくつかピックアップしてご報告します。

写真は8月に東京で開催された「ジャパン建材フェア」の様子。前年(2022年)より多くの来場者で活気がありました

ハルキさんの新社屋&工場見学(4月)

当社が2023年に公開した「2023モデルハウス」で道産材の柱や梁を採用させていただいたご縁から、道南・森町にある製材会社・ハルキさんのプレカット工場と集成材工場、完成したばかりの新社屋を見学させていただきました。

新社屋は木の風合いを生かした素敵な外観!

ハルキさんは製材から集成材、プレカット加工まで一貫した生産を行っている会社さんです。春木真一社長のご案内でまずは工場見学へ。製材工場や加工場などが建ち並ぶ敷地が想像以上の広さでびっくりしました。

工場内では目視確認をしながら木材を機械に投入していく様子を見学。また、死節(しにぶし:枯れた枝が幹の中に巻き込まれたもの)や抜節(ぬけぶし:死節が抜け落ちたもの)を人の手で丁寧に埋め木している作業などを見ることができました。

新社屋の中にも入らせていただきました。1階は事務室とCAD室、2階はキッチンを併設した多目的スペースになっています。木材の雰囲気がとても良く、心安らぐ空間でした。

見学会の最後には、春木社長から道産材に対する想いを聞かせていただき、有意義で楽しい時間を過ごせました。

北海道SHS会主催の見学会と研修会(7月・9月)

北海道SHS会主催の現場見学会や研修会も開催されました。 7月に行われた現場見学会では、当社が長沼町で建築中だったS様邸へ。参加者のお一人が社長の妻沼に質問したのをきっかけに自然と人の輪ができ、皆さんが熱心に話を聞いていた場面が印象的でした。

続く技術研修会では、北海道科学大学の平川秀樹准教授が登壇。「トップランナー基準対応高性能住宅における日射エネルギー消費への影響」と題して、当社が施工したT様邸で計測したデータをもとに講演しました。

※T様邸での検証について、こちらのブログに掲載しています。

9月には第30回全道大会が行われました。現場見学会では、札幌市北区で会員様が建築中の住宅を見学。全館空調システムの仕組みについてなど、たくさんの質問が出て活気のある見学会になりました。

研修会では、PVソーラーハウス協会の大越正人室長が、「家計を守る太陽光発電」をテーマに講演。大越室長によると、災害による停電や電力供給のひっ迫リスクに備え、これからは太陽光発電と蓄電池の提案が求められるとのこと。当社でも太陽光で発電した電気は売電目的ではなく、あくまで自家消費すべきであると考えているので、とても共感できる内容でした。

もくもくマーケットin銭函(6月)

最後は、一般の方も楽しめる木育・アウトドアのイベント「もくもくマーケット」をご紹介します。お仕事をご一緒させていただいている木のプロフェッショナル企業・新宮商行(しんぐうしょうこう)さんが主催しており、毎年楽しみにしているイベントです。

圧巻だったのが国内外の大会で活躍中の丹羽哲士さんのチェーンソーアート。巧みなチェーンソーさばきで、1本の木材からみるみるうちに素敵なアート作品が完成しました。

地元の小樽市立銭函中学校の生徒さん達による吹奏楽のステージも。素敵な演奏を堪能しました。

ここ最近は「コロナウイルス」という言葉を耳にすることが少なくなり、マスクを外して過ごす方が増えてきたように感じます。人と人とが、お互いに顔を見ながらコミュニケーションが取れることは嬉しいですね。

当社は2024年もイベントや勉強会、交流会などに積極的に参加する予定です。その中で、住宅関係の技術や商品などの情報収集を行い、いろいろな観点から商品を見極め、良いものを採り入れながら家づくりに活かしていこうと思っています。また、研修会などで学んだことなどはどんどん情報発信していきますので、これからもブログを楽しみにしていてください!