雪どけの時期、早め早めの雑草対策

雑草がはびこる庭は避けたいもの

ひところに比べると、札幌も雪どけが早くなってきたようです。以前は4月上旬まで雪が融け残ることも多々ありましたが、最近は家の庭先以外は3月中にほぼ融けきっていることが多くなりました。

雪どけが早いのは嬉しいのですが、一戸建ての家を建てると悩まされるのが草取りです。

特に共働きのお客さまなどはこれが嫌で「駐車スペース以外、庭はない方がいいです」という方も多くいらっしゃいます。

確かに、雑草などの草抜きは地道で手間のかかる作業です。でも、草抜き作業を減らすやり方はいろいろあります。札幌市内にある大型ホームセンターに行けば、この時期いろんな商品が出回っていますので活用してみるのはいかがでしょうか?

雑草のないきれいな状態を維持できれば、次のステップとして家庭菜園や花を植えたりなど夢も広がりますよ。

1.顆粒タイプの除草剤を蒔く

顆粒タイプの除草剤

お手軽で効果が持続するのが顆粒タイプの除草剤を蒔くことです。成分は、土壌に入り込んで根から吸収されることで既にある雑草が枯れたり、土壌に残留することで雑草が生えにくくなります。雑草が広くはびこっている時は向きませんが、今なら使いやすいタイプです

特長は、効果が長続きすることです。6~9ヵ月持つという製品もあります。秋口まで効果が持続しそうです。ただし、家庭菜園やお花畑を作りたいとき、近くでこの除草剤を使うと大事な植物まで枯れることがあるので注意が必要です。

散布するときは、粒状なので臭いなどはあまり気にならず、農薬成分を直接吸い込む危険性はあまりないためマスクなどは必要ありませんが、手袋はしたほうが良いようです。

2.液体タイプの除草剤を蒔く

液体タイプの除草剤

液体タイプで、枯らしたい雑草に直接ふりかけることで効力を発揮します。既に雑草が生えてしまっている時期でも即効性があるのが最大のメリットです。

容器から直接シャワーのようにふりかける原液タイプと、畑など広い面積を散布する人のために、濃縮液を水で希釈してじょうろで蒔くタイプがあります。

使う時は、臭いの問題や液体が直接人体にかからないように防護マスクや手袋などを使って保護した方が良いようです。

一方、液体タイプは効果が高い分「発がん性の疑いがある」という成分が含まれているものもあります。

「食品生まれの」という文字は、ペットや小さなお子さまがいるご家庭でも安心して使える除草剤

また、除草剤全般に言えることとして、ペットのいるご家庭では安全のため天然成分配合の除草剤(効果は農薬タイプよりも弱いですが)や木酢液を原液でふりかける方が安心です。

3.防草シートを敷く

デュポンが開発・販売する「プランテックス」(旧称ザバーン)が有名です。強い遮光作用があり、光合成を阻害して雑草が生えなくなるようにします。水はけも良いので土壌への悪影響もありません。施工は、プランテックスを敷き、専用のピンなどで留めて砂利などを乗せてしっかり抑えます。こうした手間がかかりますが、10年以上効果が持続すると言われています。

4.ハーブを植える

カモミール畑(写真はイメージです)

背の高い雑草が生えないように、背が低くて繁殖力が強く、香りや果実を活用できるハーブを植えるというやり方もあります。薬ではないので安全性が高いのが一番のメリットです。比較的悪条件でも生育するので世話の手間も水やりぐらいであまりかかりません。

代表的なのがタイム、カモミール、オレガノなどのハーブ。葉っぱを摘んで乾燥させれば自家製スパイスや入浴剤として使えます。ミントも向いていますが、繁殖力が強すぎて他の植物を駆逐してしまうので注意が必要。

ワイルドストロベリーもミント同様繁殖力が強いのですが、実が食べられるので植える人もいます。

参考URL

https://horti.jp/7800

5.固まる防草砂を施工する

セメントに似た性質を持っている

植物を植える予定がなく、また駐車スペースとしても使わない場所では、固まる防草砂を施工するという選択肢もあります。

きめの細かい砂を水を使って固めるセメントのようなものです。茶色の製品を使えば、土との境目も自然になり、なめらかに固まりますので見た目もきれいです。施工は比較的簡単ですが、1m2あたり数千円もかかるので広い面積では割高です。また、10年、20年と持つものではありません。

レンガや枕木を敷いた庭の目地部分をこの防草砂で埋めて雑草が生えないようにする、など補助的な使い方が向いているようです。